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今回は、 “Wi-Fiルーターを屋外に設置するのは、違法?” ということについてお伝えします。
あまり、知られていませんが、Wi-Fiルーターを何も考えずに外に置いたら違法になることもあります。
そうなった場合、個人の方でもお店の方でも結構、面倒なことになりますよね。
特にお店でWi-Fiを提供している人は、絶対に知っておきましょう。
ぜひ、最後まで読んでください。
目次
Wi-Fiルーターを屋外に設置したら違法?
「なぜ、Wi-Fiルーターを屋外に設置したら違法なの?」
と思う方いると思います。
僕も同じことを思っていました。
「たかが、Wi-Fiルーターを外に置くだけじゃないのか。」
と思いがちですが、違法になる場合があります。
電波は限りがある公共のツール
電波には、周波数帯域というものがあり、周波数には限りがあります。
世の中、Wi-Fiだけではなく、いろんな種類の電波があります。
など、日常生活の中で電波を使っているものは、たくさんあります。
電波が多いと電波同士が干渉して、通信のパフォーマンスに影響を与えてしまいます。
例えば、
- GPSで正しい位置が取得できない
- 天気の情報に誤差が生じてしまう
など、電波干渉により日常生活に影響を与えてしまします。
物によっては、社会全体に影響が出ることにもなりかねないことから、Wi-Fiを含む電波というものは、使用できる幅が決まっています。
Wi-Fiの利用は、電波法によって定められている
Wi-Fiの利用は、電波法によって定められています。
先ほどもお伝えしたように、屋外でWi-Fiを利用することで
などの電波を妨害してしまう恐れがあります。
あなたの日常生活に大きな支障を与えてしまいますよね。
そのような背景からWi-Fiルーターの屋外利用に制限がかかってしまっています。
ただ、利用制限がかかっているだけで、Wi-Fiルーターが使えないというわけではないです。
Wi-Fiを屋外でも使いたいという方もいるので、Wi-Fiを屋外でも利用する方法を説明します。
Wi-Fiを屋外で使う場合はどうしたらよいのか
電波法により、屋外でWi-Fiを使ったらダメではないです。
Wi-Fiルーターを屋外で使う方法は、2パターンあります。
詳しく解説します。
屋外用のWi-Fiの電波を使う
Wi-Fiには、屋外で使える電波があります。
電波法によって、禁止されているのは、5GHzの方の周波数になります。
2.4GHzの周波数は、屋外で使用することができます。
また、Wi-Fiルーターや無線アクセスポイントによって、5GHzを『5GHz(屋内)』と『5GHz(屋外)』と使い分けれるものもあります。
『5GHz(屋外)』は、屋外でも使用できるように、5GHzの周波数をさらに細かく分けた電波になります。
上記のいずれかの対応により屋外でも、Wi-Fiを使用できるようになります。
ただし、住んでいる地域によって、細かい条件がある場合もあります。
総務省の電波利用ページを確認しましょう。(総務省公式HP)
DFS機能を使う
DFS(Dynamic Frequency Selection)という機能が付いているものであれば、屋外でもWi-Fiが使用可能です。
モバイルWi-Fiルーターが外でも利用できるのは、DFSの機能が付いているからです。
DFSは、自動的に周波数を選択できる機能になります。
1分ほどレーダー波を検知して、その後、電波干渉がないチャネルに切り替わることができます。
というイメージを持っていただけたら大丈夫です。
そのことから、屋外でWi-Fiルーターを使いたい場合は、モバイルWi-Fiルーターを使うのがよいです。
ちなみに、オススメのモバイルWi-Fiルーターは、以下にまとめています。
よかったら、参考にしてください。
≫ 【厳選5パターン】エンジニア視点からオススメのモバイルWi-Fiルーター
【番外編】屋内に設置しているWi-Fiの電波が屋外にもれている場合は違法?
今回の記事で、 “電波法の存在” や “なぜ、違法になるのか” について、分かったかと思います。
結論、大丈夫です。
あくまでも、 “屋内での利用目的に対して、電波がもれてしまっている” のであれば、問題ないでしょう。
ただ、日本で許可が降りていない、Wi-Fiルーター(例えば、海外製のものを輸入して使っている)を使用していたら、ダメです。
電波法は、日本と海外によって基準が異なります。
を使いましょう。
まとめ
今回は、 “Wi-Fiルーターをそのまま屋外に設置するのは違法?” について説明しました。
何も知らずに、Wi-Fiルーターを屋外に置いてしまうと、違法になる可能性もあります。
屋外でWi-Fiルーターを利用する場合は、以下の電波や機能を利用しましょう。
- 2.4GHzを利用する
- 5GHzを利用する際は、 “屋外用”を利用する
- DFS機能付きのWi-Fiを利用する
地域によって、細かい制限もあるので、事前に確認しましょう。
他にもWi-Fiに関して、意外と知らないような記事を書いています。
ぜひ、参考にしてください。