Wi-Fiルーター/回線

【知ってますか?】Wi-Fiルーターをそのまま屋外に設置するのは違法?


まさか、Wi-Fiルーターを外に置いてないですよね?
りゅーじん

悩んでいる人
!!!!!!

今回は、 “Wi-Fiルーターを屋外に設置するのは、違法?” ということについてお伝えします。
あまり、知られていませんが、Wi-Fiルーターを何も考えずに外に置いたら違法になることもあります。

そうなった場合、個人の方でもお店の方でも結構、面倒なことになりますよね。
特にお店でWi-Fiを提供している人は、絶対に知っておきましょう。

ぜひ、最後まで読んでください。

Wi-Fiルーターを屋外に設置したら違法?


「なぜ、Wi-Fiルーターを屋外に設置したら違法なの?」
と思う方いると思います。

僕も同じことを思っていました。

「たかが、Wi-Fiルーターを外に置くだけじゃないのか。」
と思いがちですが、違法になる場合があります。

電波は限りがある公共のツール

電波には、周波数帯域というものがあり、周波数には限りがあります。
世の中、Wi-Fiだけではなく、いろんな種類の電波があります。

  • 人工衛星
  • 航空無線
  • 気象レーダー
  • 携帯電話
  • 電子レンジ

など、日常生活の中で電波を使っているものは、たくさんあります。

電波が多いと電波同士が干渉して、通信のパフォーマンスに影響を与えてしまいます。

例えば、

  • GPSで正しい位置が取得できない
  • 天気の情報に誤差が生じてしまう

など、電波干渉により日常生活に影響を与えてしまします。

物によっては、社会全体に影響が出ることにもなりかねないことから、Wi-Fiを含む電波というものは、使用できる幅が決まっています。

Wi-Fiの利用は、電波法によって定められている

Wi-Fiの利用は、電波法によって定められています。

電波法の目的は、『電波の公平かつ能率的な利用を確保することによって、公共の福祉を増進する。』といことです。

先ほどもお伝えしたように、屋外でWi-Fiを利用することで

  • 人工衛星
  • 航空無線
  • 気象レーダー

などの電波を妨害してしまう恐れがあります。
あなたの日常生活に大きな支障を与えてしまいますよね。

そのような背景からWi-Fiルーターの屋外利用に制限がかかってしまっています。

ただ、利用制限がかかっているだけで、Wi-Fiルーターが使えないというわけではないです。

Wi-Fiを屋外でも使いたいという方もいるので、Wi-Fiを屋外でも利用する方法を説明します。

Wi-Fiを屋外で使う場合はどうしたらよいのか


電波法により、屋外でWi-Fiを使ったらダメではないです。
Wi-Fiルーターを屋外で使う方法は、2パターンあります。

  • 屋外用のWi-Fiの電波を使う
  • DFS機能を使う

詳しく解説します。

屋外用のWi-Fiの電波を使う

Wi-Fiには、屋外で使える電波があります。

  • 2.4GHzを使う
  • 5GHZ(屋外)を使う

電波法によって、禁止されているのは、5GHzの方の周波数になります。
2.4GHzの周波数は、屋外で使用することができます。

また、Wi-Fiルーターや無線アクセスポイントによって、5GHzを『5GHz(屋内)』と『5GHz(屋外)』と使い分けれるものもあります。
『5GHz(屋外)』は、屋外でも使用できるように、5GHzの周波数をさらに細かく分けた電波になります。
上記のいずれかの対応により屋外でも、Wi-Fiを使用できるようになります。

ただし、住んでいる地域によって、細かい条件がある場合もあります。
総務省の電波利用ページを確認しましょう。(総務省公式HP

DFS機能を使う

DFS(Dynamic Frequency Selection)という機能が付いているものであれば、屋外でもWi-Fiが使用可能です。
モバイルWi-Fiルーターが外でも利用できるのは、DFSの機能が付いているからです。

DFSは、自動的に周波数を選択できる機能になります。
1分ほどレーダー波を検知して、その後、電波干渉がないチャネルに切り替わることができます。

先程の屋外用のWi-Fiの電波を使用する方法が手動ではなく、自動になった。
というイメージを持っていただけたら大丈夫です。

そのことから、屋外でWi-Fiルーターを使いたい場合は、モバイルWi-Fiルーターを使うのがよいです。

ちなみに、オススメのモバイルWi-Fiルーターは、以下にまとめています。
よかったら、参考にしてください。
≫ 【厳選5パターン】エンジニア視点からオススメのモバイルWi-Fiルーター

【番外編】屋内に設置しているWi-Fiの電波が屋外にもれている場合は違法?

今回の記事で、 “電波法の存在” や “なぜ、違法になるのか” について、分かったかと思います。

とはいえ、中には、「え?うちの中にあるWi-Fiの電波、外にもれてるけど大丈夫なん?」と不安に思った方いるかと思います。

結論、大丈夫です。
あくまでも、 “屋内での利用目的に対して、電波がもれてしまっている” のであれば、問題ないでしょう。

ただ、日本で許可が降りていない、Wi-Fiルーター(例えば、海外製のものを輸入して使っている)を使用していたら、ダメです。
電波法は、日本と海外によって基準が異なります。

  • 日本で許可が降りているもの
  • 海外製でも、日本での使用許可が降りているもの

を使いましょう。

まとめ


今回は、 “Wi-Fiルーターをそのまま屋外に設置するのは違法?” について説明しました。

何も知らずに、Wi-Fiルーターを屋外に置いてしまうと、違法になる可能性もあります。
屋外でWi-Fiルーターを利用する場合は、以下の電波や機能を利用しましょう。

  • 2.4GHzを利用する
  • 5GHzを利用する際は、 “屋外用”を利用する
  • DFS機能付きのWi-Fiを利用する

地域によって、細かい制限もあるので、事前に確認しましょう。

他にもWi-Fiに関して、意外と知らないような記事を書いています。
ぜひ、参考にしてください。

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