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基礎知識/用語

【実はNG】Wi-Fiルーターをそのまま屋外に設置するのは違法?


まさか、Wi-Fiルーターを外に置いてないですよね?場合によっては違法行為にあたりますよ。
りゅーじん

悩んでいる人
!!!!!!

今回は、Wi-Fiルーターを屋外に設置するのは、違法に当たる可能性がある ということをお伝えします。

あまり、知られていませんが、Wi-Fiルーターを何も考えずに外に置いたら違法になり、最大で1年以下の懲役または100万円以下の罰金となることもあります。

お店のテラスにWi-Fiルーターを置いてしまっていたり、キャンプや外でBBQをする際に長いLANケーブルを使ってWi-Fiルーターを置いている方は危険です。

ぜひ正しい知識を身につけて、リスクを避けましょう。

Wi-Fiルーターを屋外に設置したら違法になる条件


はじめにWi-Fiを屋外に設置した際に違法となる条件をお伝えします。

5GHz帯の屋内限定の電波を発するWi-Fiルーターを使うことです。

これだけ聞いても、9割近くの人は「ん?どういうことですか?」という感じだと思います。
技術に詳しくない方でも分かりやすく解説していきます。

電波は限りがある公共のツール

世の中、Wi-Fiだけではなく、いろんな種類の電波があり、日常生活の支えとなっています。

  • 人工衛星
  • 航空無線
  • 気象レーダー
  • 携帯電話
  • 電子レンジ

など、日常生活の中で電波を使っているものは、たくさんあります。

いろんな電波が飛び交っているため、電波同士が干渉して、お互いの通信のパフォーマンスに影響を与えてしまうこともあります。

  • ナビのGPSで正しい位置が取得できない
  • 天気の情報がズレている

など、電波干渉によって影響を与えてしまう場合があります。

とはいえ、日常生活の中で、電波干渉の影響を実感することは、少ないかと思います。
というのも電波には周波数というものがあり、影響が受けないようにズラしています。

例えるなら、
水泳のコースのような感じです。
人工衛星は1コースを使う、Wi-Fiは2コースを使う・・・

のように同じプールでも邪魔にならないようにそれぞれで使う場所が違う。
これが周波数のイメージです。

電波法によって定められている

先ほどもお伝えしたように、電波には周波数があり、当然Wi-Fiにも決められた周波数があります。
"電波法" というものによって決められ、総務省によって管理されています。

Wi-Fiのパフォーマンスを最大化させつつ、他の電波と干渉しないために周波数が屋内用と屋外用で違うということです。

Wi-Fiは2コースを使っていいけど、屋外だと気象レーダーが2コースを使っているから使ってはダメだよ。

という感じです。

そのため、電波を妨害してしまう恐れがあるのでWi-Fiルーターの屋外での使用が制限されているというわけになります。

ただし、Wi-Fiを屋外で使っていけないわけではないです。

Wi-Fiを屋外で使う場合はどうしたらよいのか


Wi-Fiルーターを屋外で使う方法は、2パターンあります。

  • 屋外用のWi-Fiの電波を使う
  • DFS機能を使う

詳しく解説します。

屋外用のWi-Fiの電波を使う

Wi-Fiには、屋外で使える電波や周波数があります。

  • 2.4GHzを使う
  • 5GHZ(屋外)を使う

電波法によって、禁止されているのは、5GHzの周波数になります。
そのため、2.4GHzの周波数は、屋外で使用することができます。

また、Wi-Fiルーターや無線アクセスポイントの機種によって、5GHzを『5GHz(屋内)』と『5GHz(屋外)』と使い分けることができるものもあります。

『5GHz(屋外)』は、屋外でも使用できるように、5GHzの周波数をさらに細かく分けた電波になります。

上記のいずれかの対応により屋外でも、Wi-Fiを使用できるようになります。

ただし、住んでいる地域によって、細かい条件がある場合もあります。
総務省の電波利用ページを確認しましょう。(総務省公式HP

DFS機能を使う

DFS(Dynamic Frequency Selection)という機能が付いているものであれば、屋外でもWi-Fiが使用可能です。
モバイルWi-Fiルーターが外でも利用できるのは、DFSの機能が付いているからです。

DFSとは、自動的に周波数を選択できる機能になります。(1分ほどレーダー波を検知して、その後、電波干渉がないチャネルに切り替わることができるという優秀な機能を持っています。)

「手動ではなく、自動で屋外用の電波に切り替わる」というイメージで大丈夫です。

そのことから、屋外でWi-Fiルーターを使いたい場合は、モバイルWi-Fiルーターを使うのがよいです。

ちなみに、オススメのモバイルWi-Fiルーターは、以下にまとめています。
よかったら、参考にしてください。
≫ 【厳選5パターン】エンジニア視点からオススメのモバイルWi-Fiルーター

【番外編】屋内のWi-Fiの電波が屋外にもれている場合は違法?


今回の記事で、 “電波法の存在” や “なぜ、違法になるのか” について、分かったかと思います。

ただ、中には、「え?家の中にあるWi-Fiの電波が外にもれてるけど大丈夫?」と不安に思った方いるかと思います。

結論、大丈夫です。
あくまでも、 “屋内での利用目的に対して、電波がもれてしまっている” のであれば、問題ないでしょう。

ただ、日本で許可が降りていない、Wi-Fiルーター(例えば、海外製品のものを輸入して使っている)を使用していたら、危ないかもしれません。
というのも、電波法が日本と海外によって基準が異なるからです。

日本での使用許可を満たしているのか確認してから使いましょう。

まとめ


今回は、 “Wi-Fiルーターをそのまま屋外に設置するのは違法?” について説明しました。

何も知らずに、Wi-Fiルーターを屋外に置いてしまうと、違法になる可能性もあります。
屋外でWi-Fiルーターを利用する場合は、以下の電波や機能を利用しましょう。

  • 2.4GHzを利用する
  • 5GHzを利用する際は、 “屋外用”を利用する
  • DFS機能付きのWi-Fiを利用する

地域によって、細かい制限もあるので、事前に確認しましょう。

他にもWi-Fiに関して、意外と知らないような記事を書いています。
ぜひ、参考にしてください。

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