今回は、
業務用で使うWi-Fiと家庭用で使うWi-Fiの違いについてお伝えします。
仕事でWi-Fiのことを知るまで
「Wi-Fiはとりあえず使えたら同じ!!」
くらいに思っていました。
しかし、業務用と家庭用の違いや何を気をつけたらいいのか。
というところに気づくことができました。
知らなかった自分が恥ずかしかったです。
本記事を読むことで
今後、Wi-Fiを利用する際に知識が手助けとなることは間違い無いでしょう。
そもそも業務用と家庭用Wi-Fiルーターで何が違うのか
そもそも「業務用と家庭用Wi-Fiルーターって何が違うのか。」を考えてください。
"機能が優れて、値段が高いんだろうな"と考えた人が多いかと思います。
おおよそ、その考え方で間違いないです。
今回は、ここだけは抑えておくべきポイントを3つ紹介します。
- 同時接続台数
- セキュリティ
- 値段
同時接続台数
ひとつのWi-Fiルーターに何台までだったらWi-Fiが使えるかというところです。
家庭用ではせいぜい数台ぐらいしか同時に使っていないかと思います。
一応、数十台つなぐことができても
Wi-Fiのパフォーマンスが十分に出ないことがほとんどです。
一方で業務用の場合は、
30台くらいはつなぐことができるものになっています。
製品によって、50台や120台と記載しているところもありますが、あくまで接続できる台数になります。
そのため、本当に120台つないでどのくらいのパフォーマンスが出るかは正確にはわからない部分はあります。
(業務用なので、動画やゲームなど通信量が多いものはあまり使わないと思いますが・・・)
ただ、業務用としては30台はつないで作業できることを想定されています。
業務用と家庭用では同時接続台数の数が少なくとも2~3倍は違います。
セキュリティ
業務用となるとWi-Fiを通じて扱う情報も家庭用とかなり違います。
そのことから、万が一のためにもセキュリティ対策は必要になります。
業務用の場合だと
- ステルスモードの適用
- 暗号化方式の選択
- RADIUSやLDAP連携による認証
- MACアドレスやホワイトリスト登録によるフィルタリング
- セパレータ機能による端末同士のアクセス制限
等多くの設定ができます。
各機能について以下に簡単に説明します。
ステルスモードの適用
電波を見えなくします。
見えなくすることで、電波の名前を検索し、正しかったらパスワードを入力➡︎接続の流れになります。
見えないので第三者により勝手にWi-Fiを使われにくくなります。
暗号化方式の選択
様々な暗号化方式を選ぶことができます。
暗号化にも強弱があるので最適な暗号化を選ぶことでセキュリティレベルを上げることができます。
ちなみに現時点(2020.11)では以下が推奨です。
- WPA3
- WPA2/WPA3 移行(Transitional)
- WPA2 パーソナル(AES)
RADIUSやLDAP連携による認証
Wi-Fiルーターの機器によっては認証サーバーと連携させることができます。
認証機能があることで電波とパスワードを知っていても、予め登録されているユーザIDとパスワードを知らないと接続できません。
MACアドレスやホワイトリスト登録によるフィルタリング
家庭用でもできるものがあるかもしれません。
こちらは予めWi-Fiに接続できるorできないMACアドレスを登録することで
限られた端末からしかアクセスできないようにします。
電波へ接続するパスワードが流失しても接続することはできません。
セパレータ機能による端末同士のアクセス制限
こちらも家庭用であるかもしれません。
セパレータ機能は、同じWi-Fiルーターに接続している無線端末同士が通信できないようにするという機能です。
ネットワークのセキュリティを高めることができます。
セキュリティだけでも業務用と家庭用では多くの違いがあります。
扱う情報が家庭用と違うので
業務用となるとある程度セキュリティ対策は必要不可欠になります。
値段
値段も家庭用と違い業務用は、大きく変わります。
家庭用の場合は、数千円で使用する上でも問題ない場合もありますが
業務用の場合、1番安いものでも2万円はします。
また、業務用となると安定的につなげることが必要です。
業務中に何度も切れたり、遅いと生産性が悪くなり、仕事が進まないので。
そのため、複数台設置したり、
すぐに故障修理ができるように保守契約をするといった対応が必要の場合もあります。
業務用のWi-Fiルーターでも
数名規模の小さいオフィスの場合は、電化製品店のものでも十分です。
しかし、数十人が利用したり、部屋が広かったり、保守契約がほしいという場合は、
法人向けのサービスを利用することをオススメします。
どういう視点で業務用Wi-Fiルーターを選べばいいのか
どんなWi-Fiルーターを選べばいいのか?
と思われているので
あなたがWi-Fiルーターを選ぶ上でのポイントを解説します。
1、何人が同時に使うのか
使い方にもよりますが大きな通信(動画の閲覧やゲーム等)を使わない場合は、10人未満だと市販のもので十分かもしれません。
2、使う範囲はどのくらいなのか
Wi-Fiの電波の飛ぶ範囲は、10メートルくらいとなります。
オフィス内で移動等がある場合に電波が切れることなく使いたい場合は、複数台設置してローミング機能があった方が良いです。
3、サポートの手厚さはどのくらいか
設置の際に、電波調査をおこなって欲しいのか。
故障時の対応等迅速におこなって欲しいのか。によって市販のものか法人サービスのものかが大きく変わってきます。
法人サービスの場合は初期費や月額料金が発生するので
見積もりをとって、料金を見て決めるのも良いでしょう。
とりあえず市販のもので様子を見てみる
法人サービスの見積もりにもよりますが
「固定費がかかるのは嫌!」
「予備で1台買っておいた方がお得かも!」
「使うのは3人くらい」
と思われている方もいると思います。
そんな方は、一旦、市販のもので様子をみるというのも
よいかと思います。
まとめ
今回は、業務用と家庭用Wi-Fiの違いについて書きました。
大きな違いとしては以下になります。
- 同時接続台数
- セキュリティ
- 値段
違いを知ってより最適なWi-Fiを使えて
読者の方がストレスフリーに使えたらと思います。